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パセリとマリモの友情物語 ダイジェスト!!

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マリモ:ね、ね、パセリ! マリモたちの物語を特集してくれるみたいだよ。しかも、ダイジェスト版だって。

パセリ:わー、なんかワクワクするね、マリモちゃん。

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マリモ:それにしても、あたし、あんたのことさんざんいじめてたんだね。 

パセリ:そうよ、マリモちゃん。でも、そういうわたしも負けてなかったよ。

マリモ:わたしたち、初めからいい勝負だったのね。 さっそく見てみようよ。
      





シーン1  5章 きざみパセリ (「memory1」より)

memory1.jpg「このソバカスがどうしたっていうのっ。」
「えっ、あなた、気にしてないの? そんなにみにくいのに? はんかくさいんじゃないの。」
「はんかくさい? くさいのはどっちよ。」
「くさいなんて言ってないっしょ。はんかくさいっていうのはね、おバカってこと。」
 マリモは鼻を鳴らした。パセリはますますかっとなる。
「そうじ当番も畑仕事も人にやらせて、自分はなにもしないで、いばってるなんて、そっちのほうがよっぽどはんかくさいんじゃない?」
「なによ、えらそうに。」
 マリモは言うと、足で強く地面をけった。畑の土がはねあがり、パセリの顔にかかる。
「あらあら、黒いソバカスになっちゃった。そのほうがお似合いよ。」
「余計なお世話。」
 口からぺっと土をはきだして言うなり、パセリはジョウロをつかみ、マリモの水玉模様のスカートにかける。
「なにすんのよっ。気味悪い、ソバカス女!」
 マリモがさけぶと同時に、パセリはジョウロをひっくりかえし、マリモの顔めがけて水をバシャンとかけた。







シーン2  7章 秘密 (「memory2」より)
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「なにが遠足よ。よくも、そんなにみえすいたことが言えるわね。」
 マリモはふんっと鼻を鳴らした。
「あんた、そうやって、いつもうそばっかり言ってるんじゃない?」
「そんなこと・・・・・・。」
 言いかけたパセリの顔は青ざめている。
「パセリは自分のお兄ちゃんにも秘密にしてるんっしょ。」
マリモは勝ちほこったように言い、冷ややかに笑った。
「秘密って?」
 顔をこわばらせたまま、光矢がマリモにたずねる。
「秘密のことなら、自分の妹から聞いてちょうだいよ。わたしの口からは、とっても言えないわ。ね、パセリ、そのほうがいいわよね。どうやら隼人君となかよくしていることはないしょみたいだから、直接話したら?」
 マリモはようやくパセリの弱みをにぎれたことがうれしくてしかたがないように、瞳を輝かせている。







シーン3  5章 ミラクル・オー (「memory3」より

memory3_1.jpg パセリはボトルをひっくりかえし、水を流す。
「ちょっとー、なにすんのよ。わたしの水よ。」
 マリモは文句を言ったが、すぐに息をのんだ。ペットボトルの中の水は、外に流れでるなり、雪の結晶のような形になり、すぐさま青いゼリー状になって、まわりと一体化していく。
「ね、マリモちゃん、きょうのこと、ぜったいにだれにも言わないって、約束してくれない?もしもだれかにしゃべったら、大変なことになるかもしれないよ。」
「大変なことって?」
「それはまだわからないよ。でも、もしかしたら、どこかの国で戦争が起こるくらいに大変なこと・・・・・・。」
 パセリのきびしいほどの緊張感を感じたマリモは、ぶるっと体をふるわせる。
「言わないわ。約束する。マリモ、だれにも言わないから・・・・・・。そのかわり・・・・・・。」
 マリモはふるえながらも、ちゃっかり交換条件を出してくる。
「これからパセリがきょうみたいな冒険に出かけるときは、わたしのこともさそうって約束する?」







シーン4   13章 アイスランド (「memory3」より)

memory3_2.jpg「アイスランドよ!」
 マリモがこぶしで、どんと机をたたいた。
「きっと隼人君もいっしょよ。すぐにアイスランドのことを調べなきゃ!」
 マリモは、パセリの耳元でささやく。
「パセリ、青龍湖の龍・・・・・・。もしかして、あの龍なら、アイスランドまでつれてってくれるんじゃないかしら。」
「まさか。なに言ってんのよ、マリモちゃん。」
 パセリも小声で言いかえすと、あきれ顔でマリモを見る。
「あれはぐうぜんだったのよ。きっと、いつも龍があらわれるわけじゃないよ。万が一あらわれたとしても、あんなに遠い国まで行けるわけがないでしょ。」
「そうかなあ。マリモが思うに、あんたって、自分で考えてる以上に、いろんなことができるんじゃない。だって、あの水は、あんたんちの死にかけた犬や馬やおばあちゃんまで助けたんでしょうに。」







シーン5   14章 わたしがふたり・・・・・・ (「memory5」 より)

memory5.jpg「マリモ、こんなふうに簡単に自分がだまされたことが、くやしいの。自分にものすごく腹が立つ。だって、そうでしょう。頭がよくて、スポーツも万能で、スタイルもよくて、美しい、このマリモがよ、安物のマフラーとケーキごときで、ころっとだまされちゃったんだから、あったまきちゃう!」
「じゃ、決まり!」
 マリモはそくざに言った。
「なにが決まりだべ。」
 清太郎がマリモの顔をのぞきこんだ。
「赤い鳥軍団に対抗する、"チーム青龍"を結成するの。この名前だって、ゆうべマリモが必死に考えたんだからね。」
「で、どうするの?」
 おびえたようにレンゲがたずねる。
「始業式が終わったら、秀人君ちに、みんなで行くのよ!パセリ、それでいいね!」
 マリモは言った。
「うん。ありがと、マリモちゃん・・・・・・。」
 パセリはこのときあらためて、いつからかマリモが、心強い親友になっていたことを実感した。







シーン6   14章 目には見えない星 (「memory6」より)

memory6.jpg「マリモちゃん・・・・・・。勉強もちゃんとがんばって。それが、いつか、マリモちゃんの夢をかなえてくれることになるかもしれないよ。人はね、みんな願いや使命をもって生まれてくるんだって。わたしはたまたま、わかりやすいように青い星をもって生まれてきたけど、マリモちゃんにだって、目には見えないマリモちゃん色の星が必ずあるはずよ。マリモちゃんにはマリモちゃんの願いや使命があるの。」
「その願いが今、見つかりそうなのよ。だって、このマリモがよ、自分のことしか考えない自己チュウのわたしが、世の中には苦しんでいる人たちがいるんだってことがわかって、なにかしたいって、なにができるんだろうって、初めて思った。ありえないでしょ。」
「マリモちゃんなら、じゅうぶんありえるよ。だって、マリモちゃんって、とってもやさしいもん。だから、その気持ち、大切にして、いつか必ずマリモちゃんがしなくちゃいけないことを・・・・・・。」
 いつからだろう、こんなにも大切な友だちになったのは。
 わたしたち、出会ったころは、あんなにもいがみあっていたのに・・・・・・。






THE END・・・

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