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チョポンの最近のブログ記事

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5色の星をもつ動物たちの物語第二弾「ちょぽん物語」は、
前編と後編の2回に分かれているよ。
まだ前編を読んでいない人は、画面の下のほうに前編があるので
ぜひ前編を読んでから、この後編を読んでみてね☆☆☆



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  ライ麦畑に放り投げられ、その傷ついた体の上をバッタたちに這いずられていたチョポンは、
すべての気力を失くして、ぐったりしていた。
落胆しているチョポンをあざ笑うように、バッタたちまでチョポンの体の上にフンをする。
――どうして、おいらが、こんなにみじめな姿にならなきゃいけねえんだ?
こんな姿で生きていくなら、いっそのこと、このまま死んだほうがましだ・・・。
チョポンは薄目を開けて空をあおいだ。
雨はすっかりあがり、まぶしいほど鮮やかな空がどこまでも広がっている。
少し前まで、あの空を自由自在に飛び回っていたことさえも、今となっては夢のように感じられる。
――オヤジさん、オフクロさんよ、心配ばかりさせて、すまねえ。
せめて一言だけでも、あやまりたかったが、もはやそれもかなわねえ・・・。
チョポンは心の中でつぶやく。
気がつけば、泣いたことなど一度もないチョポンの目から、大粒の涙がこぼれ落ちてくる。
チョポンはそれでも空をあおぎ続けているうちに、意識を失っていった。



「ねえ、パセリ。傷ついた鳥がいるよ。でも、もう死んじゃってるかも・・・」
コーギー犬がやってきて、チョポンに鼻を近づける。
その声に、チョポンははっとして、かすかに意識を取り戻した。
「あっ、まだ生きてる! パセリ、どうしよう?」
「どうしようって、助けてあげなきゃかわいそうでしょ」
パセリはラビのもとにかけよっていく。
ラビの足元には、羽根がむしられ、顔や体のあちこちに傷のある、無惨な姿のチョポンが
かすかに息を吐きながら横たわっていた。
「かわいそうに。誰かに襲われたんだね・・・」
パセリはチョポンをそっと抱き上げると、包み込むように声をかける。
「でも、安心して。もう大丈夫だから。わたしが絶対に治してあげる!」
チョポンはそんなパセリの声が聞こえてはいたが、返事をする気力もなくなっていて、
目をしばたかせながら黙り込んでいた。
パセリはその日、じいとばあやとラビ、それに護衛の兵士数人と、
雨あがりの午後、ライ麦畑に遊びに来ていたのだ。


パセリは傷つき息も絶え絶えの鳥を抱いて急いで城に帰ると、
すぐに自分の部屋に連れていき、ふかふかのクッションの上に寝かせた。
そしてすぐに医者を呼ぶよう、じいに告げる。choponpaseri01.gif
すぐに飛んできた医者は、患者が鳥だということが分かると、笑い声をあげた。
「これはこれは姫様・・・。わたしが診察するのは、この鳥ですかな?
鳥をお望みなら、こんなみすぼらしい鳥ではなく、
誰かにつかまえてこさせればいいでしょうに・・・」
「ううん、どんなに立派な鳥より、この鳥がいいの。
先生、お願い、治してほしいの」
パセリの必死の願いに、医者は申し訳程度に傷口に薬を塗り、水を飲ませた。
それでもパセリは喜び、医者にていねいにお礼を言った。
「鳥さん・・・、お腹がすいてるよね。何か持ってきてあげるから、待っててね!」
パセリが部屋を出ていくと、チョポンはラビにテレパシーで話しかける。
「あの女の子は・・・?」
「あっ、気がついたんだね。良かったー!
あの方は、アクア国の姫様、パセリだよ。青き星を持って生まれた方なんだ。」
「青き星を持った・・・」
チョポンはつぶやき、それからぎゅっと強く目を閉じる。
――こんなおいらを、“どんな立派な鳥より、この鳥がいい”と言ってくれたのが、
青き星を持った方だったとは・・・。
閉じたまぶたの裏に、パセリの笑顔が浮かんだ。
――アクア国の姫様であるのなら、もっといばっていて、もっとわがままで、
立派なものばかり欲しがったって不思議はない。それなのに・・・。
チョポンは今までの自分が恥ずかしくて、いたたまれない気持ちになる。
自分は何の根拠もないのに一族の間でちやほやされて、いい気になっていただけだ。
こんなにもやさしい姫様におつかえする誇り高き鳥として生まれたのに、
今の自分では、星を持つ鳥であることを名乗り出る資格なんかない。


そんなチョポンの思いも知らず、パセリは毎日一生懸命看病した。
やさしく声をかけ、おいしいものを食べさせ、羽根がはえるようにと祈りながら撫でてくれた。
パセリの必死の看病のおかげで、いつしかチョポンは傷も癒え、
体には羽根がよみがえり、前のように白く美しい姿に戻っていった。chopon01.gif
「まあ、すごくきれいな鳥さんだったのね・・・」
パセリは目を見開いて喜んだ。
チョポンはパセリをもっと喜ばせようと、部屋の中を羽根を広げて飛び、
ときには何度も宙返りをして見せた。
「あら、鳥さん、羽根に黄色い星のもようがついてるよ。ラビとおんなじ。
ラビのはピンクだけど。でも不思議。どうしてラビや鳥さんに星のもようが?」
パセリがまだ星のもようの意味も知らず、チョポンの黄色い星に気づいてから数日後、
突然、チョポンはパセリの前から姿を消した。
とうとう最後まで名乗ることもなく、さよならも告げずに・・・。


――こんな自分じゃいけねえ。こんなおいらじゃ姫様の役には立たねえ。
もっと自分を鍛えなければ。もっと努力をしなければ。
そして、いつか絶対に、姫様にご恩返しをするんだ!
飛び去りながら、チョポンは強く強く自分の心に誓っていた。



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「わたしは、まちがってました。生意気でした。うぬぼれてました。
これからは心を入れかえます。どうか、わたしを鍛えてもらえないでしょうか?」
チョポンはあえて、以前自分に襲いかかってきたタカとワシのところに行き、深々と頭を下げた。chopon04.gif
自分をあっけなくやっつけたタカやワシの強さが、自分にも欲しいと思ったからだ。
最初は疑っていたタカとワシも、チョポンの熱意に負けて弟子入りさせることにした。



「カラスの羽根を、そのクチバシで一本だけ抜き取ってこい! いいか一本だけだぞ!」
「飛行機よりも早く飛ぶんだ!」
「毎日、俺たちの仲間、三十羽ぶんのエサを用意しろ!」
タカやワシから与えられるさまざまな難題にも、チョポンは果敢に挑んだ。
何度も失敗し、何度も怒られ、小突かれ、食べるものさえ与えられなくても、
チョポンは絶対にあきらめない。

――すべては青き星を持った姫様のため!死にかけていたおいらの命を救い、
失いかけた希望や誇りを取り戻してくれた姫様に、絶対に恩返しをする!
そのためなら、何だってする!どんな苦しいことにも耐えてみせる!
そう願い、がんばり続けることが、ほんとうの誇り、ほんとうの強さなんだ・・・。
チョポンは自分に言い聞かせ、きょうも羽根を大きく広げて空を飛ぶ。




チョポンがようやくタカやワシから認められ、心を躍らせながら、
ふたたびパセリの城に舞い降りたのは、皮肉にもフラム国がアクア国を占領した日、
パセリが地球へと旅立った日のことだった。

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『パセリ伝説 ホームページ』だけの番外編、5色の星をもつ動物たちの物語第二弾、
チョポンの物語はいかがでしたか??


チョポン物語、ござえもん物語の感想など、
いつでもメールボックスやコメント欄でお待ちしていまーす!


さて、お次はいったいだれの番かな~?
どうぞ、お楽しみにね~!


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「おいらは、青き星を持った方におつかえする、七代目チョポンだぜー!」
チョポンは毎日そう声をはりあげながら、一族占有の空をわがもの顔で飛ぶ。

「おお、さすが、わが一族から生まれ出でた七代目チョポン、なんとまあ、美しいこと・・・」
代々、星を持つ鳥を生み出す由緒正しき一族のおばさん鳥たちは、
新たな星持つチョポンの誕生に、みな目を細めて口々にチョポンをほめたたえる。
「美しいだけじゃなく、気品もあるし、まぶしいくらいですわ。
やはり王家に伝わるオルゴールのマスコットに選ばれた初代チョポンの血を引く者ですもの。
ホーホホホホ・・・」
「ほんとうに。この頃はまたいちだんと、りりしさに磨きがかかってきましたわねえ」
おおげさなくらい皆、チョポンをほめちぎる。
チョポンは一族の誇りであり、自分たちの自尊心をくすぐってくれる存在だ。
それだけにチョポンの両親は、息子がうぬぼれることがないように、
そして青き星を抱く方にちゃんとおつかえできるようにと願い、
心を鬼にしてチョポンを厳しく育てた。
言葉遣い、礼儀作法、羽根の広げ方から、飛ぶ姿にいたるまで、
両親は一日中チョポンのそばについて、口やかましく注意する。
けれど、一族の鳥たちからのほめ言葉をシャワーのように浴び続けて育ったチョポンは、
十分すぎるほどうぬぼれ、大きくなるにつれ、両親に反抗するようになっていった。



ある日のこと。ささいなことで注意されたチョポンは、ついに切れた。
「やいやいやい、いちいちうるせえんだよ、オッカ―!」
「オ、オッカーですって?」
突然乱暴な言葉を吐いたチョポンに、お母さんは目を回し、思わず失神しそうになる。
チョポンは密かに、やくざな鳥たちの会話を盗み聞きし、研究していたのだ。
お父さんは烈火のごとく怒った。
「な、なんという下品な言葉を使うんだ、チョポン。
そんなことで、青き星を持った方におつかえ出来ると思ってるのか!」
「なんだと、オットー!おいらの強さや美しさはなあ、初代チョポン以上なんだぞ!」
「何を言うか、初代チョポンはもっと上品でありながら、
それは礼儀正しく強かったと聞いておるぞ。おまえのは、ただの空いばりだ」
「ふん、そうかいそうかい。だったら、おいらの実力がどんなものか、
世間に出て試してやらあ。せいぜい風のたよりに、おいらの評判を聞きやがれ。
じゃあな、あばよっ」
チョポンは両親に向かってはき捨てると、いきおいよく大空に舞い上がっていった。



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  それから数日、チョポンは自由の身を大いに楽しんだ。
空はどこまでも広く、果てしなく、誰もチョポンに口やかましく言うものもない。
お腹が空いたら、木の実や野草をつまみ食いし、香りのいい小枝を探し出して止まり、
川の水をのみながら、水面に映った自分の姿にうっとりと見とれた。
「ムフフフフ・・・。ああ、おいらって、なんてかっこいいんだろう・・・」
そんなチョポンの姿を見て、スズメやツバメ、ヒバリたちは、ひそひそとさえずりあう。
「あの鳥、さっきから水面をのぞきこんでは、自分の羽根のつくろいばかりしてるよ」
「見てよ、あの得意そうな顔・・・。いやらしいったらありゃしない」
いかにも蝶ネクタイでも結んでいそうな格調高きタカやワシも、
遠目にチョポンの様子をうかがっていた。
「アイツ、鳥社会の礼儀も作法もわきまえないで、いい気になっている。
いずれ思い知らせるしかあるまいな」

まわりに反感をかっているとも知らず、チョポンはのんびりと気ままに過ごしていた。chopon.gif
――それにしても、ちょっと退屈してきたぜ。
退屈しのぎに、いっそのこと、城にでも行って、
青き星を持って生まれてきたパセリとかっていう姫さんの顔でも見てくるか。
にやにやしながら考えていると、ふいに雨が降ってきた。
それはものすごい雨となり、森の中にはどこにも雨宿りできそうもない。
チョポンは気転をきかせて、いつか見たことがある山の斜面の穴ぐらの中に、
急ぎ飛び込んでいった。

 真っ暗な穴ぐらの中では、いくつもの目が鋭く光っていた。
「これはこれは、うぬぼれやのチョポンではないかな・・・」
低く、しわがれた声がした後、別のかん高い声が続いた。
「おまえさんは、空の仁義ってものを知らないようだな。
ここで会ったのも、何かの縁だ。
いい機会だから、少しは鳥社会の作法を覚えてもらおうか」
「な、なんなんだよ、いきなり・・・! ひきょうだぞ! 隠れてねえで、姿を見せろ」
気丈に叫んだチョポンの背後から、タカの鋭い爪が飛びかかってきた。
爪はチョポンの白い羽根をごっそりと引き抜く。
「い、いてえー! いてえじゃねえか!」
大声をあげたチョポンに向かって、今度は正面から、ワシが飛びかかってくる。
チョポンの額には二本の引っかき傷が出来、ぽたぽたと真っ赤な血が流れ落ちる。
「くっそー、おいらを誰だと思っていやがる。おいらはな、おいらは七代目・・・」
息も絶え絶えに、チョポンはかすれ声をあげた。
「ふん、星を持った鳥だろ。まだ手柄一つたてたわけじゃないのに、いばるんじゃない!」
最初に聞いたしわがれた声が響いたと思うと、
数羽のタカやワシたちがよってたかってチョポンの体を突っつき、引っかいていく。
あまりの痛みに、チョポンは気を失った。
「なんとまあ口ほどにもないヤツよ」
タカたちは冷たく笑いながら、
ぐったりしているチョポンをゴミのようにどしゃぶりの雨の中に放り出した。

体が落下していくのに気づいたチョポンは、あわてて羽根を広げようとしたが、
傷ついた羽根は両側にだらんとしなだれ落ち、
白かったそれはいまだ真っ赤にそまっている。
身体をよじってみたり、足でもがいてみたりしたが何の効果もなく、
チョポンはまっさかさまに地上に落ちていった。
落ちたところは流れ落ちる滝の上で、チョポンはなすすべもなく激流にのまれていく。



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いつしか雨はあがっていた。ふいに体が宙に浮いたかと思うと、チョポンは網の中にいた。
人間の男の声が聞こえてきた。
「あっ、鳥がかかっている。なんとも、ぶっさいくな鳥だなあ」
――ぶ、ぶっさいく? おいらが、ぶさいく? そんなはずがない。そんなはずは・・・。
心の中でチョポンはつぶやく。
「羽根もないし、体も傷だらけ。焼き鳥にしてもまずそうだ。さっさと捨てちまおうぜ」
声の後で、男の手が網の中で、チョポンをつかむ。チョポンは放り投げられた。

ドスンというにぶい音とともに、チョポンは柔らかなものの上に落ちた。
まわり中が、黄金色に輝いている。ライ畑のようだ。
たわわに実ったライ麦のあいだを飛び交っていたバッタたちが物珍しそうに集まってきて、
チョポンの体の上をはいまわる。
「や、やめてくれー。傷が疼くじゃねえか。やめてくれー!」
チョポンの叫び声も聞こえないのか、
バッタたちは新しいおもちゃを手にしたようにはしゃいでいる。

――くそーっ。バッタ野郎にまでバカにされてる・・・。これが、おいら? 
黄色い星を持って生まれた七代目チョポンかい・・・?
心の中でつぶやくと、チョポンはぐったりしたように目を閉じた。



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